風の記憶

the answer is blowin' in the wind

紫陽花

  DSC_1659 Nikon Z6 + Nikkor Z 85mm f/1.8 S




紫陽花を求めて、酒田市立『土門拳記念館』を訪れました。

写真界の巨星である土門拳さんは酒田市出身、酒田市名誉市民第一号になったときにその全作品をふるさと酒田市に寄贈したことを受けて、日本で最初の、また世界でも個人のものとしては最初の写真専門美術館として1983年に開館しました。

www.domonken-kinenkan.jp



ここ土門拳記念館は紫陽花の名所としても親しまれており、その数は約100種1万株以上と日本有数の紫陽花公園でもあります。





DSC_1872  ①Nikon Z6 + Nikkor Z MC 105mm f/2.8 VR S




DSC_1711  Nikon Z6 + Nikkor Z 70-200mm f/2.8 S



DSC_1644_s  Nikon Z6 + Nikkor Z 85mm f/1.8 S



DSC_1703  Nikon Z6 + Nikkor Z 85mm f/1.8 S



 DSC_1709_sNikon Z6 + Nikkor Z 70-200mm f/2.8 S




DSC_1732_s  Nikon Z6 + Nikkor Z 70-200mm f/2.8 S




f:id:torukin007:20210628212446j:plain   Nikon Z6 + Nikkor Z 85mm f/1.8 S




f:id:torukin007:20210628212431j:plain
 Nikon Z6 + Nikkor Z 85mm f/1.8 S




DSC_1922_s

Nikon Z6 + Nikkor Z MC 105mm f/2.8 VR S



DSC_1875
 Nikon Z6 + Nikkor Z MC 105mm f/2.8 VR S



DSC_1663

Nikon Z6 + Nikkor Z 85mm f/1.8 S



色とりどりの紫陽花、言葉はいりませんね。
本格的な夏の前、梅雨の時期を彩る花々に季節の風を感じます。




『土門拳記念館』

www.youtube.com


yamagatakanko.comwww.shonai-zukan.com

co-trip.jp


撮影地
山形県酒田市飯森山

撮影DATE
Nikon  Z 6
Nikkor  Z  85mm f / 1.8  S
Nikkor  Z  70-200mm f / 2.8 S
Nikkor  Z  MC 105mm f / 2.8 S

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釜磯海岸と湧水

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東北地方を代表する名峰「鳥海山」は、日本海から直ぐに立ち上がっており海の水蒸気が偏西風により吹き付けられるせいで、局地的な降水量が世界有数と言われています。
そのおかげで鳥海山の麓町である山形県遊佐町は、町内のいたるところで美しい湧水群を見ることができ、「水の郷百選」(国土交通省)に認定されています

そんな遊佐町の数ある湧水群の中でも異彩を放っているのが、釜磯(かまいそ)海岸の湧き水です。
夏は海水浴場として賑わう釜磯海水浴場ですが、砂浜のいたるところから真水がポコポコと湧いているのです。砂浜だけではなく、海中からもたくさんの湧き水がわいています。
実際に海中で泳いでいると、海水が暖かい場所と冷たい場所があり、冷たい場所の底からは湧き水が湧いていることを実感することができます。湧水のため水温が約10度ほどと低いのです。

湧き水の海水浴場って、凄いと思いません?



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岩の両側から湧いています。

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砂全体に染みて湧いてくると砂鉄が流れてアートな模様を描きます。

 

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この湧き水は、大凡10~20年前に鳥海山に降った雨や溶けた雪水が地下に浸透し濾過されて湧いてきたものだそうです。
多分、この海岸周辺のいたる所から湧いているものと思われます。その証拠に、海水の透明度が高くとても綺麗です。


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この釜磯海岸を含め山形県遊佐沖と秋田県仁賀保沖は、鳥海山の伏流水のおかげで捕れる魚種が豊富で、特に6月~8月には天然の岩牡蠣が捕れることで有名です。
一般的に食べられてる牡蠣は主に「真牡蠣」で養殖すが、ここで捕れるのは全て天然の「岩牡蠣」で、真牡蠣とは全くの別物です。
この天然岩牡蠣は夏にいちばん美味しくなる生ガキ、岩牡蠣ファンが全国から訪れます。

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岩百合(透かし百合)の咲く季節です。



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海岸のすぐ背後には羽越本線が通っています。
海水浴シーズンになると、泳ぎに来ている子どもたちから歓声が上がったりします。


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湧き水は今も滾滾と湧き尽きることを知りません。




www.tohokukanko.jp

yamagata.uminohi.jp

yuzamachi.com

capa.getnavi.jp




撮影地
山形県遊佐町吹浦

撮影DATE
Nikon  Z 6
Nikkor  Z  24-70mm f / 4  S
Nikkor  Z  70-200mm f / 2.8 S

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山居倉庫

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日本有数の米どころ庄内を象徴する米倉庫『山居(さんきょ)倉庫』を散策しました。

この山居倉庫、私の自宅のすぐ近くにあり、あまりにも身近でしかも観光地となっているので日頃はあまりじっくりと訪れたことが無かったのですが、天気も良いのでぐるりと散歩してみました。

冒頭の写真は倉庫背面のケヤキ並木です。観光的にはこれが一番有名な景観で、様々なメディアに取り上げられたり映画やドラマの舞台になったりしています。
この欅は、日本海からの強風(偏西風)と夏の直射日光(西日)を遮って、倉庫内の温度変化を少なくする目的で植えられました。

初夏の日差しに少し汗ばむような時期ですが、欅の風が渡りとても気持ちの良い場所です。


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こちら側が倉庫の正面表側です。↓

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山居倉庫は1893年(明治26年)に㈱酒田米穀取引所の付属倉庫として、旧庄内藩主酒井家により最上川と新井田川の中洲であった通称「山居島」に建てられた米倉庫です。

当時の大量輸送の中心は舟、両河川に挟まれた立地は米の積み下ろしに最適で、その支流や運河を利用して庄内中から庄内米が集積されこの倉庫に保管された後、北前船で全国に運ばれました。倉庫の米の収容能力は10,800トン(18万俵)だそうです。

最盛期に14棟まで建てられましたが、現存しているのは12棟で、そのうち1棟が庄内米歴史資料館、2棟が酒田市観光物産館「酒田夢の倶楽」として観光利用され、残りの9棟は現在も米穀倉庫として現役で使われています。


DSC_1249 倉庫としての正面入口はこちら側。右側に新井田川が流れています。昔はこの川に荷舟が着いて米を搬入していました。


DSC_1318 道路に面しているのはこちら側。この棟はレストランやお土産販売店です。


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f:id:torukin007:20210616105128j:plain東宮殿下行啓記念館


DSC_1209 山居橋の向こうには鳥海山が見えます。


『三居稲荷神社』

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山居倉庫敷地内には稲荷神社があります。名前は『三居稲荷神社』で「山居」ではなくて「三居」です。その理由は、
「この稲荷神社は、明治二十六年倉庫をこの地に建設するとき、旧藩主酒井家の太郎稲荷および徳川家の禎祥稲荷の二柱勧請して、従来から鎮座せる山居稲荷神社に合祀して三居稲荷神社と改名し、倉庫鎮守の神としております。」~境内由緒書より

つまり、庄内藩の稲荷神社と徳川家の稲荷神社と山居島にあった稲荷神社の三柱を合祀して三居稲荷神社と言うことですね。



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『山居橋から見る倉庫』

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当時、山居倉庫に入庫する米は厳格な規格のもとで等級化され、黒地に白文字で「庄内米」と書かれた黒びょうせんは最高級米の印として、全国各地に出荷されたそうです。
また、山居倉庫の入庫米に対して発行された米券(倉荷証券)は、明治期に全国各地で発行された米券の中で最も有名で、その信用力の高さは日本銀行の指定倉庫になるほどであったと言われています。

この信用の高さを担保していたのは、厳重な管理(品位・等級・俵量統一・俵装の堅牢性など)と、この山居倉庫での保管による高品質の保持だったそうです。
山居倉庫の建築構造は、江戸時代から続く伝統的な土蔵造で、合掌窓や側窓など数々の窓により通気性を保ち、内部の湿気防止には二重屋根構造にするなど、自然を利用した先人の知恵が生かされた低温倉庫だそうです。今現在も現役の農業倉庫として存在していると言うことがその知恵の深さを証明しています。



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施設内のレストランにはテラスもあります。

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帰り際、駐車場から北の方を見たら鳥海山がきれいに聳えていました。昔の人も米を入庫させた後で、一服しながらこの鳥海山を眺めたのでしょうか。


・・・・、長々とお付き合いいただきありがとうございました。
酒田さんぽ_山居倉庫編でした。

www.shonai-zukan.com

 

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nicostop.nikon-image.com



庄内米のお話し ↓

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撮影地
山形県酒田市山居町

撮影DATE
Nikon  Z 6
Nikkor  Z  24-70mm f / 4  S

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