風の記憶

the answer is blowin' in the wind

春光に揺れるⅡ

前回の、春光に揺れる春の妖精(スプリングエフェメラル)たち、の第二弾です。前回は鶴岡市大山地区にある自然公園、高舘山・上池下池の遊歩道でしたが、今回は酒田市八幡地区にある大森自然公園内の遊歩道です。八幡地区は鳥海山麓の街である旧八幡町です…

春光に揺れる

季節の移り変わりは早いもので、ついこの間雪解けが進んでいると思ったのに、すでに桜前線が東北にやってきている時期です。2週間ほど前になりますが、久しぶりに高舘山(たかだてやま)に山野草の撮影に行ってきましたので、その時の写真をアップします。(…

雪中梅

今年の冬は本当に雪の無い冬でした。12月に一度多めの雪が降りましたが、ほどなく消えてその後も雪はチラつくことはあっても根雪にはならず、お正月の初詣も寒中の祭事の際もむしろポカポカと暖かい日が続きました。立春も過ぎて2月の後半になり、除雪道…

寒中なのに・・・

今年の庄内地方の冬は、何度か雪は降るものの、平野部では例年のような積雪がほとんど無く、雪のない冬を過ごしています。二十四節気では1月6日が「小寒」、20日から「大寒」で、いわゆる「寒中」ということで一年のうちで最も寒い時期なのですが、今年…

迎春_2024

新年 明けましておめでとうございます本年もよろしくお願い申し上げます

季節は巡りまた冬が来る

前々回から始めた晩秋の風景、今回が最後です。あれほど鮮やかな彩りを見せていた木々も、冷たい木枯らしがやって来ると次々と落葉し、あっという間にその姿を冬木立へと一変させてゆきます。わずかに残った枯葉があの鮮やかだった秋の名残りを留めますが、…

落葉の詩

前回に続き、晩秋の様子です。晩秋の頃、錦秋に輝いた枝葉が地上に落ちると秋が終わったと思われがちですが、錦に色づいた山々の紅葉だけが秋の楽しみではありません。落ち葉の彩りもまた、季節の移ろいを感じさせてくれる楽しみの一つです。サクサクと小気…

過ぎゆく秋の真ん中で

庄内では紅葉はすでにほとんどが落ち、季節は晩秋から冬へと向かい、雪の準備を調える日々となっています。季節が移り変わる時期はどの季節でも心を動かされるものですが、特に晩秋の頃は一つの季節が終わるという以上に、一年の終わりを表しているようで特…

紅葉の山王森にて

酒田「山王森(さんのうもり)」は、酒田本港のすぐ背後にそびえる「日和山(ひよりやま)」にある日枝神社(ひえいじんじゃ)の境内約3.8ヘクタールに広がる山野です。酒田本港を見下ろす日和山公園に隣接したこの森には、酒田の産土神を祀る日枝神社や…

秋の空と出会う時

予定された風景ではなく、突然出会う風景が好きです。だから、カメラをいつも持ち歩いています。風景も一期一会いつも見慣れた風景も、光や雲や風が変わっただけで素敵なシーンに一変する。そんな瞬間に出会えることが嬉しいのです。今秋、出会えた空を集め…

秋の光を求めて

秋はいつも足早に過ぎていきますが、今年の秋は特に超特急の如く過ぎ去って行くようで、季節は既に初冬の様相となっています。夏が異常に暑く長かったせいで、秋の紅葉も色づいたと思ったらすぐに落葉してしまい、しかも雨が多かったように感じます。今秋、…

コスモス日和

今夏の猛暑の日々がまるで嘘だったような今秋この頃。駆け足でやってきた秋は日に日に深まり、さらに駆け足で晩秋・初冬へと向かって行くように感じます。風が澄み空が高くなるのを待ちかねたコスモスたちは、そんな足早に過ぎようとしている秋に乗り遅れな…

やっと咲いた彼岸花

あー、暑かった。💦💦💦今年の夏は信じられないくらい暑かったですね。私の住む庄内地方も連日35℃越えが続き、もう私は溶けてなくなっていました・・・。(^^;)しかし、最近いきなりめっきり寒くなってきて、私の大好きな ほどよい秋はどこへ行ったんでしょう?そ…

あじさいの季節

紫陽花の季節です。酒田市の飯森山公園内にある土門拳写真記念館の周辺には、約100種1万5千株の紫陽花が咲きます。梅雨の時期は湿度が高くジメジメと鬱陶しく過ごしやすい季節ではありませんが、自然の植物にとってはどうでしょうか。よく見るとこの時…

潮風と岩ユリと

庄内地方の海岸の岩場に今年も「イワユリ」が咲き始めました。「イワユリ」は「スカシユリ」の一種で、日本海側では新潟県以北、太平洋岸では紀伊半島以北に主に分布し、日本海側では「イワユリ(岩百合)」と呼びますが、太平洋側では「イワトユリ(岩戸百…

睡蓮の咲く頃

気象庁の区分では6月から「夏」だそうですね。庄内地方では6月に入ると、旧松山町(現:酒田市)の「松山歴史公園」に「睡蓮」が咲き出します。旧松山町は「出羽松山藩(松嶺藩)」2万5千石の城下町で、この松山歴史公園は松山城の城址公園です。現在は…

雨のばら園にて

鶴岡市の「あつみ温泉」(旧温海町)には薔薇園があり、そろそろ開花の時期かなと思い、小雨模様でしたが出かけてみました。「あつみ温泉」は庄内三大温泉地の一つ。開湯一千年余りの歴史を持つ素朴な風情のある温泉街で、多くの文人墨客が訪れ作品を残した…

若葉のころ

若い頃に観た映画「小さな恋のメロディ」は、今でも記憶に残っている数少ない映画ですが、当時はかなりヒットして、TVでも何度もリバイバル放送したのでそのたびに観たものでした。この映画を観るたびに、マーク・レスターとトレイシ・ーハイドの“若い恋” …

新緑の頃_庄内平野

春、あちらこちらに次々に花が咲き、心地よい五月の風が頬を撫でていく頃、庄内では新緑の季節を迎えます。萌葱色、若苗色、若菜色、柳葉色、若竹色・・・、同じ新緑色でも微妙に違う緑色が一斉に萌え出し、そして田んぼには水が入ります。農家にとっていよ…

山桜の頃

街の桜(概ねソメイヨシノ)の喧噪も一段落して「今年の桜も終わったなぁ・・・」と人々が思う頃、山沿いの地域に行き山を仰ぎ見ると山桜が今を盛りと咲いている景色をよく見かけます。山桜(やまざくら)は日本に10種ほどある桜の原種のひとつの種名ですが…

鳥海山麓の水芭蕉

水芭蕉は庄内では遊佐・八幡・松山・立川・羽黒・櫛引・朝日地区などなどたくさんの地域で見ることができますが、今回撮影したのは私の地元である遊佐町です。遊佐町小野曽地区。鳥海山の麓「鳥海国定公園」内の沢に自生する水芭蕉群生地。ここは「鳥海山ブ…

春を呼ぶ

季節はもうすっかり晩春へと向かっておりますが、遅まきながら早春の植物たちです。早春の思い出、としてご覧下さい。 カタクリ オウレン 猩々袴 梅花オウレン ニリンソウ キバナノアマナ キクザキイチゲと椿落花 撮影地 : 山形県酒田市、遊佐町 撮影DATENi…

酒田の傘福_山王くらぶ

3月はお雛様の月、と言うことで酒田市の『山王くらぶ』(旧料亭で現在は国登録有形文化財)に、つるし飾り「傘福」を見に行きました。酒田は江戸時代から北前船の一大寄港地として栄えたこともあり、江戸や大阪、京都との交易で北前船により運ばれてきた、…

妖しげな、春の兆し

更新、だいぶ滞ってしまいました。バタバタと生活しているうちにもう2月も終わり、3月に入ろうとしています。季節は、立春や雨水を過ぎ、もう啓蟄も間近ですね。雪国庄内でも春の足音が徐々に聞こえてきてはいますが、山間部では雪も多く残っています。陽…

夕映えの月山と最上川と白鳥と

庄内の冬の風物詩と言えば、白鳥です。白鳥の飛来数は、都道府県単位では新潟県が最も多いそうですが、箇所別では酒田市の最上川河口が日本一多いそうです。約1万羽ほどやってくるとか。その他にも庄内中の河川や水辺のいたるところに飛来します。白鳥たち…

冬の浜辺にて

今冬は12月に入った途端に大雪があり、マスコミのニュースでも大きく取り上げられて、昨年以上の大雪の年になるイメージがありましたが、蓋を開けてみれば寒の入りだというのに今のところ酒田市内に雪はほとんど無くなってしまいました。(もっとも酒田市…

謹賀新年

新年 明けましておめでとうございます本年もよろしくお願い申し上げます 撮影場所山形県遊佐町旧 吹浦小学校の校舎と桜(現在は校舎は解体されています。もう二度と見ることのできない風景・・・。)

落ち葉たちの詩

NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S 山から里へ、そして街へと、あれほど鮮やかに彩ってくれた木々たちの紅葉も、11月下旬頃に冷たい風が吹き始めると、あっという間にその彩りを散らせ、足早に次の季節へと向かいます。この時期は、寒い日と暖かい日とが交互に…

たそがれモミジ

前回のエントリーの続きです。「秋の日は釣瓶落とし」と言う諺どおりで、紅葉を楽しみながらのんびりと撮影しているうちに日はどんどん暮れて、あっという間に夕暮れ時。色づいたモミジに夕暮れ時の斜光が射して、日中とはまた違った趣が感じられました。そ…

もみじの季節

人はなぜ紅葉に惹かれるのでしょうか?いや、紅葉だけではなく人は、若葉に、新緑から深緑に、紅葉に、そして散りゆく枯葉にも心を動かします。何故そんなに「葉っぱ」が気になるのでしょうか?だいぶ以前に、「世界は植物の葉を中心に廻る」と、何かで読ん…