ハルジオン
前回のシロツメクサと同じく、どこでも見かける事ができる花、ハルジオン(春紫苑)とヒメジョオン(姫女苑)を撮りました。
どちらも同じキク科シオン連ムカシヨモギ属で、じっくりと見ないと区別ができないほどそっくりな植物です。
花期は微妙に違っていて、ハルジオンが早く4~6月頃、ヒメジョオンが6~8月頃に咲きます。
今回エントリーした写真の撮影機材は、
レンズはどちらも TAMRON 90mm MACRO ですが、
カメラは、
ハルジオンが Nikon Z6 + FTZ で今年5月後半に撮影、
ヒメジョオンが Nikon D750 で昨年の6月に撮ったものです。
同じレンズですが、新旧違ったカメラで撮影していますので、比較して見るのも面白いかな、と思います。
ハルジオン
ハルジオンとヒメジョオンの見分け方ですが、まず先に書いたとおり花期が違いますので、春先に咲いていたらハルジオン、晩春から夏にかけて咲いていたらヒメジョオンの可能性が高いということです。
それでも6月頃は混生しています。そのときは花びらを見ます。花びらがまるで糸のように細いのがハルジオン、花びらが少し幅があり菊の花に似ていたらヒメジョオンの可能性が高いです。なお、花色はハルジオンが概ね薄紫でヒメジョオンが白色、というのが多いのですが一概には言えません。逆もあります。
一番わかりやすいのが、葉の付き方です。ハルジオンの葉は茎を包むようについていますが、ヒメジョオンは茎にちょこんとくっついている感じです。
ヒメジョオン
この花は松任谷由実さんの楽曲『ハルジョオン、ヒメジョオン』で有名になりましたが、正確には『ハルジオン、ヒメジョオン』です。漢字にするとよくわかりますね。『春紫苑(ハルジオン)』と『姫女苑(ヒメジョオン)』。
もっとも、松任谷由実さんは間違えたわけではなく、韻を踏んだタイトルにしたくてわざとこのタイトルにしたと言うことです。
ハルジオンは俗称でハルジョオンとも言うそうです。
ヒメジョオン
ハルジオンには個人的にちょっとした思い出があります。
長女がまだ園児だった頃、一緒に散歩していたときに、傍らのハルジオンを摘んで私にプレゼントしてくれたことがありました。
はじめは雑草の花かと苦笑いしましたが、その花を間近で見ると、とても綺麗だったのです。
娘はハルジオンを手渡したあと、恥ずかしそうに微笑んで元気に駈けていきました。
ただそれだけの事なのですが、今でもあの時の娘の笑顔と風の匂いは、はっきりと憶えています。
一児の母になっている娘に先日そのことを話したら、全く記憶にないとのこと・・・。まあ、当たり前ですよね。(^^;)
子は忘れても親は死ぬまで子供の笑顔を忘れないものです。
ハルジオン
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↓
撮影DATE
Nikon Z6
Nikon D750
TAMRON SP 90mm f / 2.8 Di MACRO VC