6月に入り初夏を迎えると、酒田市松山地区(旧松山町)に睡蓮の花が咲き出します。
場所は『松山歴史公園』の中にあるお堀の中。ここ松山歴史公園は昔、庄内松山藩(松嶺藩)のお城があったところです。
睡蓮はこの松山城跡に残された大手門の前のお堀の中に毎年咲きます。
庄内松山城大手門、向かって右下のお堀の中に睡蓮は咲きます
睡蓮はスイレン科スイレン属の多年性の水草で、日本で自生しているのは白色のヒツジグサ(未草)のみ、見かける睡蓮はほとんどは園芸品種だそうです。
和名の『睡蓮』の由来は、陽射しが弱まると早々に花を閉じてしまう様子が、夕暮れ時に眠りにつくように花を閉じるように見えることから、「眠るハス」→「睡蓮」となったようです。
ちなみに日本に自生する睡蓮「ヒツジグサ(未草)」の名前は、白い花を午後の未(ヒツジ)の刻ごろに咲かせることからその名が付いたと言われています。
『睡蓮』といえば、フランスの印象派の画家「クロード・モネ」を思い出す人も多いのではないでしょうか。モネは睡蓮に魅せられて、庭に睡蓮が咲き誇る池をつくったそうです。晩年、その「睡蓮」を200点あまりも描き、また日本びいきでもあり300点もの浮世絵を収集したそうです。
睡蓮は水上に咲く美しい”水の女神”。きっとモネもその美しさに魅入られたのでしょうね。
花言葉は「心の純潔」「清純」「純情」
『松山歴史公園』
※クリックすると大きな写真で見られます。
酒田市は港町、商業都市ですが、この松山地区(旧松山町)はかつて庄内松山藩(松嶺藩)のお城があり藩政が敷かれていた地区で城下町となります。「松山歴史公園」を中心に、この地域全体が城下町の風情があり、とても素敵な地域です。
松山藩(松嶺藩)は庄内藩の支藩的な立場だったため、江戸時代末期の戊辰戦争で幕府方となり敗れてお城は廃城となりましたが、大手門だけは残り、現在では山形県唯一の城郭建築『庄内松山城大手門』として県指定文化財となっています。
公園内は綺麗で清々しい雰囲気で、とても癒やされる場所です。
撮影DATE
Nikon Z6
Nikkor AF-S 70-300mm f/4.5-5.6G VR
Nikkor AF-S 18-35mm f/3.5-4.5G ED