庄内地方の秋の果物と言えば、「庄内柿」です。
庄内柿の特徴は、偏平で四角に角張っていて、なんといっても種がない事です。(平核無柿(ひらたねなしがき)と言います)
渋柿ですが渋抜きをした後はとても甘みが強くなり、果汁が豊富で果肉はほどよく柔らかで抜群の美味しさです。
庄内柿は庄内地方一円で栽培されており、私が子どもの頃はどの家の庭にもほとんど柿の木が植えられていましたが、最近は畑以外ではあまり植えられなくなりました。
それでも秋になると庄内地方では柿色一色。庄内地方の秋の色です。
庄内柿のはじまりは諸説ありますが、明治18年に鶴岡市の鈴木重光が新潟の行商人から苗木を購入して育てたところ、その中に1本だけ種の無い不思議な柿を発見したことがきっかけといわれています。
この苗を、庄内藩家老の子息である酒井調良が譲り受け、西田川郡黒森村(現在の酒田市)に果樹園を作り、苗木育成を行い平核無柿(ひらたねなしがき)と命名し、遊佐町や温海町など庄内各地に広め、一大産地となったそうです。
大正14年の秋、当時の皇太子殿下が庄内地域においでになった際に、袖浦村果実共同出荷組合が柿2箱を献上し、このとき初めて「庄内柿」の名前が使われ、以後「庄内柿」という名前が全国的に知られるようになったそうです。
余談ですが、
酒田市や遊佐町を舞台にした映画「おくりびと」
そのワンシーンに庄内柿の干し柿を食べているシーンがありました。
食べ慣れている庄内柿の干し柿ですが、映画を見ていて何だか嬉しい気持ちになったのを覚えています。
映画を作る方は、本当によく勉強しているものだな~、と一頻り感心したものです。
撮影地
山形県鶴岡市松ヶ岡
山形県遊佐町杉沢
撮影DATE
Nikon Z 6
Nikkor Z MC 105mm f/2.8 VR S
Nikkor Z 24-70mm f/4 S
Nikkor AF-S 18-35mm f / 3.5-4.5 G ED
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