秋は季節の黄昏です。
今まで何気なく通り過ごしていたいろいろなものが、何だか急に意味ありげに想われる季節です。
特に夕暮れ時は、なんだか心細く、妙に寂しく、ちょっとだけ悲しく感じられる頃ですね。
夕暮れが近づいてくる頃、ススキが夕陽に照らされながら、時折吹いてくる風にサラサラと揺れている姿は、
どこか「サヨナラ」と手を振っているように感じてしまいます。
“ 秋色の 光と風をサヨナラの 形に変えて 手を振るススキ ” ~ 俵万智さん
光と風とススキと自分、
生きてきた時が長ければ長いほど、たくさんのサヨナラを思い出してしまう秋の日です。
ススキは別名「尾花(オバナ)」とも呼ばれます。動物の尾に似ているところからそう呼ばれているようです。
「尾花」と言うと山形県民ならすぐに気がつくはずですが、「尾花沢市」が在りますよね。
これはきっとススキ(尾花)がたくさん咲いている沢、が由来だなと思ってササッと検索して調べたら、「諸説在ります」・・・、だそうです。
自分の出身県内の行政名なので調べたい気持ちはありますが・・・、ちょっと、今、忙しいので今度詳しく調べてみます。(^^;)難しい由来がいっぱいあって・・・。
ススキは「開花日」が発表されています。知っていましたか?
開花日の発表、と言えば「桜」ですが、気象庁では全国の気象官署で統一した基準により、梅や桜などの開花日やカエデの紅葉した日、アブラゼミの鳴き声を初めて聞いた日、ホタルを初めて見た日などの「生物季節観測」を行っていて、そのなかに「ススキの開花日」もあるのです。
興味のある方は調べてみてください。(気象庁HPの「生物季節観測の情報」)
桜の開花日は「桜前線」として、南の暖かい地方から北に向かいますが、ススキは涼しくなると開花しますので、北海道がスタートで順に南下してくるのです。
ススキは日本中の山野に自生し、日本の秋を象徴する草花「秋の七草」として古くから日本人に愛されてきました。
花言葉は「心が通じる」
撮影地
山形県遊佐町杉沢
撮影DATE
Nikon Z 6
Nikkor AF-S 18-35mm f / 3.5-4.5 G ED
Nikkor Z 70-200mm f/2.8 VR S
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