庄内地方各地の海岸の岩場に「イワユリ(スカシユリ)」が咲き始めました。
「イワユリ」は正式名「スカシユリ」ですが、日本海側では新潟県以北、太平洋岸では紀伊半島以北に主に分布し、日本海側では「イワユリ(岩百合)」と呼びますが、太平洋側では「イワトユリ(岩戸百合)」と呼ばれるのだそうです。
そして開花期が日本海側では5月~6月、太平洋側では7月~8月と異なるのだそうです。
つまり、ここ庄内では初夏を告げる花ですが、太平洋側では夏の花なんですね。
同じ花に対する季節感が、日本海側の人々と太平洋側の人々とでは違う・・・・・。
とても興味深いお話しです。
日本海を渡ってきた潮風が、オレンジ色の鮮やかなイワユリを揺らせはじめると、
庄内はいよいよ初夏を迎えます。
私が子供の頃はこの山一帯にたくさん群生していましたが、最近はかなり少なくなってしまいました。酸性雨などの自然現象もあるのでしょうが、一番の原因は盗掘です。悲しいことです。
イワユリに限らず山野草の盗掘はよく聞く話です。その地に根を下ろし、様々な苦難を乗り越えて適応し、やっと花を咲かせた健気な野の花を、無理矢理持っていって自宅に植えるのでしょうか? その花はその地に適応しているので持って行っても多くの場合枯れてしまいます。
その行為は花を愛しているのではなく自分の都合を愛している、と言うだけの行為ですね。
花は野にあって美しい、と思うのです。
撮影場所
山形県遊佐町・秋田県にかほ市
両県にまたがる「三崎山」にて
撮影DATE
Nikon Z 6
NIKKOR Z 14-30mm f / 4 S
NIKKOR Z MC 105mm f / 2.8 VR S
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