風の記憶

the answer is blowin' in the wind

酒田の傘福_山王くらぶ

 




 

3月はお雛様の月、と言うことで酒田市の『山王くらぶ』(旧料亭で現在は国登録有形文化財)に、つるし飾り「傘福」を見に行きました。

酒田は江戸時代から北前船の一大寄港地として栄えたこともあり、江戸や大阪、京都との交易で北前船により運ばれてきた、由緒ある雛人形が数多く残され大切に保管されてきました。
「傘福」は、その時代に酒田のお母さんたちが、家族が幸せに暮らせるようにと一針一針心を込めて無病息災や子孫繁栄、家族の幸せを願いながら作った細工物を傘に吊るし、地元の神社仏閣に奉納したことがはじまりと言い伝えられています。

細工物を傘につるしたのは、その時代 “傘の中には魂が宿る” といわれていたことからだそうで、大きなものではひとつの傘福に
999個もの細工物を飾るものもあります。
また、1本の紐につるす数は奇数と決まっていて、それは “飾り物に込めた想いが割れないように” という意味があるのだそうです。

酒田の「傘福」は、福岡県柳川市の「さげもん」、静岡県東伊豆町稲取の「雛のつるし飾り」とともに、「日本三大つるし飾り」のひとつに数えられています。


 







下から見上げるとまるで滝の如く



お母さんたちの想いがこもっていますね





















人形作家 辻村寿三郎氏の作品を常設展示しています









人形の背後から撮影
人形達には傘福がこんな風に見えているんですね






ひとつひとつに “ 大切な想い ” が宿っているようです

「昔は赤ん坊が小さいうちに亡くなってしまうことが珍しくありませんでした。食べ物にも苦労していた時代で、母親のお乳が出にくいこともあって、赤ちゃんに十分なお乳が出ますように、そして、子孫が繁栄しますようにと、女性たちは一針一針心を込めて縫いあげた細工物を、神社仏閣に奉納したそうです。はしかなどの病気が流行すれば、檀家が飾りを作って傘福につるし、病の退散を祈りました。また、戦時中は戦地へ行った方の無事を祈り、ヘルメットや日の丸、短刀などがつるされたり、細工物には地域色も反映されていたりと、時代や地域ごとの様々な想いと願いがを込められていたのですね」

酒田商工会議所女性会 会長 佐藤和子さん
山形県HPより

www.pref.yamagata.jp







sannoukurabu.info





撮影地 : 
山形県酒田市

撮影DATE
Nikon  Z 6
NIKKOR Z 14-30mm f/4 S 
NIKKOR Z 85mm f/1.8 S

 



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