風の記憶

the answer is blowin' in the wind

雪中梅

 





今年の冬は本当に雪の無い冬でした。
12月に一度多めの雪が降りましたが、ほどなく消えてその後も雪はチラつくことはあっても根雪にはならず、お正月の初詣も寒中の祭事の際もむしろポカポカと暖かい日が続きました。
立春も過ぎて2月の後半になり、除雪道具もそろそろ片付けようかな?と考えていたら・・・。来ました来ました(^^;)、午後から急に冷えて静夜になり、雪が深々と積もり始め、朝になると結構な積雪・・・。💦

何だよ~、参ったなぁ、などと言いながらせっせと久しぶりの雪かきです。
口では文句を言いながら、でも、何だかちょっと嬉しいような、懐かしいような、不思議な感覚。
結局、雪国に暮らす人間は、雪に苦しめられながらもどこかで雪を待っているようなところがあるんですね。その微妙な感覚は雪国の人間にしか分からないかもしれません。


酒田出身の詩人で母校の大先輩でもある吉野弘さんが以前雑誌のインタビューで仰っていた言葉が記憶の中にあります。

『僕らみたいに冬に痛めつけられた者は、春になった時の喜びを知ってますよね。あの冬をもらって、春をもらうという、あの状態というのは、単なる季節の変化というだけではないと思うんです。それは、人間の精神が形成される時の順序なのだと思います。・・・・・僕らが冬からもらったものというのは、想像できないくらいの大きなものだろうと思います。東北の人間が辛抱強いというのは、その一つの現れですよね。』 ーTOWN情報誌 月刊「SPOON」よりー

良い季節も辛い季節も、その季節をもらって私たちの精神は育まれていくんでしょうね。


春めいて咲き始めた花に雪が降り積もりました・・・。
雪国の早梅はそんなことは承知で、それでも春を知らせるために咲くように感じます。
この時期の雪は、根雪になることなく消え去ることを知っているようです。

































蝋梅も雪の中










我が家の山茶花も雪まみれ💦


NIKKOR Z 50mm f/1.8 S





この時期の雪は根雪にはなりません、なごり雪ですね。






NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
キンキンに冷えた晩冬の朝、粗目雪のキラキラがとてもきれいでした。
これもまた雪国の楽しみの一つです。











すでに今は雪は消えて無くなりました。



ご覧頂き、ありがとうございました。

 

 

 



撮影地 : 
山形県酒田市

撮影DATE
Nikon  Z 7
NIKKOR Z 135mm f/1.8 S Plena
NIKKOR Z 50mm f/1.8 S (10枚目)
NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S (12枚目)

 



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