風の記憶

the answer is blowin' in the wind

睡蓮

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6月に入り初夏を迎えると、酒田市松山地区(旧松山町)に睡蓮の花が咲き出します。
場所は『松山歴史公園』の中にあるお堀の中。ここ松山歴史公園は昔、庄内松山藩松嶺藩)のお城があったところです。

睡蓮はこの松山城跡に残された大手門の前のお堀の中に毎年咲きます。



 

f:id:torukin007:20210606022417j:plain庄内松山城大手門、向かって右下のお堀の中に睡蓮は咲きます





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睡蓮はスイレンスイレン属の多年性の水草で、日本で自生しているのは白色のヒツジグサ(未草)のみ、見かける睡蓮はほとんどは園芸品種だそうです。

和名の『睡蓮』の由来は、陽射しが弱まると早々に花を閉じてしまう様子が、夕暮れ時に眠りにつくように花を閉じるように見えることから、「眠るハス」→「睡蓮」となったようです。

ちなみに日本に自生する睡蓮「ヒツジグサ(未草)」の名前は、白い花を午後の未(ヒツジ)の刻ごろに咲かせることからその名が付いたと言われています。





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『睡蓮』といえば、フランスの印象派の画家「クロード・モネ」を思い出す人も多いのではないでしょうか。モネは睡蓮に魅せられて、庭に睡蓮が咲き誇る池をつくったそうです。晩年、その「睡蓮」を200点あまりも描き、また日本びいきでもあり300点もの浮世絵を収集したそうです。

睡蓮は水上に咲く美しい”水の女神”。きっとモネもその美しさに魅入られたのでしょうね。




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花言葉は「心の純潔」「清純」「純情」



『松山歴史公園』

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※クリックすると大きな写真で見られます。
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酒田市は港町、商業都市ですが、この松山地区(旧松山町)はかつて庄内松山藩松嶺藩)のお城があり藩政が敷かれていた地区で城下町となります。「松山歴史公園」を中心に、この地域全体が城下町の風情があり、とても素敵な地域です。


松山藩松嶺藩)は庄内藩支藩的な立場だったため、江戸時代末期の戊辰戦争で幕府方となり敗れてお城は廃城となりましたが、大手門だけは残り、現在では山形県唯一の城郭建築『庄内松山城大手門』として県指定文化財となっています。

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公園内は綺麗で清々しい雰囲気で、とても癒やされる場所です。




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mokkedano.net

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撮影DATE
Nikon  Z6
Nikkor AF-S 70-300mm f/4.5-5.6G VR
Nikkor AF-S 18-35mm f/3.5-4.5G ED

 

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ハルジオン と ヒメジョオン

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ハルジオン


前回のシロツメクサと同じく、どこでも見かける事ができる花、ハルジオン(春紫苑)とヒメジョオン(姫女苑)を撮りました。
どちらも同じキク科シオン連ムカシヨモギ属で、じっくりと見ないと区別ができないほどそっくりな植物です。
花期は微妙に違っていて、ハルジオンが早く4~6月頃、ヒメジョオンが6~8月頃に咲きます。


今回エントリーした写真の撮影機材は、
レンズはどちらも TAMRON 90mm MACRO ですが、
カメラは、
ハルジオンが Nikon Z6 + FTZ で今年5月後半に撮影、
ヒメジョオンNikon D750 で昨年の6月に撮ったものです。


同じレンズですが、新旧違ったカメラで撮影していますので、比較して見るのも面白いかな、と思います。





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ハルジオン


ハルジオンとヒメジョオンの見分け方ですが、まず先に書いたとおり花期が違いますので、春先に咲いていたらハルジオン、晩春から夏にかけて咲いていたらヒメジョオンの可能性が高いということです。

それでも6月頃は混生しています。そのときは花びらを見ます。花びらがまるで糸のように細いのがハルジオン、花びらが少し幅があり菊の花に似ていたらヒメジョオンの可能性が高いです。なお、花色はハルジオンが概ね薄紫でヒメジョオンが白色、というのが多いのですが一概には言えません。逆もあります。

一番わかりやすいのが、葉の付き方です。ハルジオンの葉は茎を包むようについていますが、ヒメジョオンは茎にちょこんとくっついている感じです。





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ヒメジョオン


この花は松任谷由実さんの楽曲『ハルジョオンヒメジョオン』で有名になりましたが、正確には『ハルジオンヒメジョオン』です。漢字にするとよくわかりますね。『春紫苑(ハルジオン)』と『姫女苑(ヒメジョオン)』。

もっとも、松任谷由実さんは間違えたわけではなく、韻を踏んだタイトルにしたくてわざとこのタイトルにしたと言うことです。
ハルジオンは俗称でハルジョオンとも言うそうです。




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ヒメジョオン


ハルジオンには個人的にちょっとした思い出があります。

長女がまだ園児だった頃、一緒に散歩していたときに、傍らのハルジオンを摘んで私にプレゼントしてくれたことがありました。
はじめは雑草の花かと苦笑いしましたが、その花を間近で見ると、とても綺麗だったのです。
娘はハルジオンを手渡したあと、恥ずかしそうに微笑んで元気に駈けていきました。
ただそれだけの事なのですが、今でもあの時の娘の笑顔と風の匂いは、はっきりと憶えています。

一児の母になっている娘に先日そのことを話したら、全く記憶にないとのこと・・・。まあ、当たり前ですよね。(^^;)
子は忘れても親は死ぬまで子供の笑顔を忘れないものです。




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ハルジオン




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ヒメジョオン



ちゃんと詳しく見たい方はこちらへ
 ↓

ハルジオン - Google 検索




撮影DATE
Nikon  Z6
Nikon  D750
TAMRON  SP 90mm f / 2.8 Di MACRO VC 

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シロツメクサが咲いて

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五月に野道やあぜ道を歩いていると必ず出会えるのがシロツメクサ白詰草)です。クローバーですね。
四つ葉のクローバー探し、だれもが一度はやったことありますよね。それと、女の子はシロツメクサの花を集めて花冠を作って遊んだりしたことがあるのではないでしょうか。





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クローバーはマメ科シャジクソウ属の多年草で原産地はヨーロッパ、和名のシロツメクサ白詰草)の由来は、江戸時代に船で送られてくる荷物の緩衝材に、干したクローバーが利用されていたことに由来するそうです。詰め物の草=詰草、ですね。
今では日本中に自生しています。





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クローバーの全般的な花言葉は『私を思って』『幸運』『約束』そして『復讐』という意味を持っているそうで、全体的にポジティブな意味合いですがその中に『復讐』というネガティブな意味合いがあるのは、「約束」や「思い」を裏切られたときの裏返しの感情、だそうです。
可愛さ余って憎さ百倍、ですかね・・・。(^^;)こわっ!





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またクローバーの花言葉は、葉の枚数ごとに意味が少し変わるそうす。
三つ葉のクローバー・・・「愛」「希望」「信頼」
○四つ葉のクローバー・・・「幸運」「幸福」
             四つ葉は特にその葉一枚づつに意味が込めらていて、「希望」「信仰」「愛情」「幸福」という
             四つの意味があるそうです。
             発生率は1万分の1と言われています。
○五つ葉のクローバー・・・「財運」「金運」
             発生率は100万分の1と言われています。

実は私、この五つ葉のクローバーを見つけたことがありまして、大切に保管しようと本のページに挟んで押し葉にしたのですが、その本がどこに行ったか見当たらないんです。(^^;)財運が無いわけだ・・・。




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五月の風に囁かれ、シロツメクサは純白の可愛いまん丸い花を次々に咲かせます。
あたり前に咲くその花を気にとめる大人は少ないけれど、子どもたちは知っています。
あたり前に身近にいていつも寄り添ってくれることが嬉しいことなんだってこと。
シロツメクサの真っ白い花のように、ただ風に揺れているだけで良いってことを。


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撮影DATE
Nikon  D750
TAMRON  SP 90mm f / 2.8 Di MACRO VC 

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