庭に咲いたリコリスが雨露をまとって、とてもきれいでした。
リコリスはヒガンバナ科の花ですが、夏水仙とも呼ばれ彼岸花よりも早く8月に咲きます。
夏の強い日差しが少しだけ盛りを過ぎた頃、何も咲いていなかった花壇に突如として花茎だけをニョキニョキと延ばして、あっという間に咲きます。
葉は花とは別に春先に出し、その葉が水仙に似ていることから夏水仙とついたと言われています。
春に芽吹いた葉は全て枯れ果て、その存在さえも忘れた頃に突然きれいな花が咲く様子は、まるで忘れていた記念日に突然花束をもらったようなサプライズのようで、ちょっと素敵です。
雨上がり、マクロレンズ(Nikonはマイクロレンズ)を付けて庭に出ました。
春先まではタムロンの 90mm マクロレンズ(タムキュー)一本槍でしたが、今は Nikon Z MC 105mmがお気に入りです。
タムキューのとろけるようなボケ味が大好きですが、ニコンMC105mmはそれに勝るとも劣らないボケ味に加えてピント面のシャープさが素晴らしいです。それとこのレンズの一番のお気に入りは、透明感があるんですよね~、うまく表現できませんが、空気感があると言おうか、ぬけが良いと言おうか・・・。まあ、そこら辺はZレンズに共通する魅力ですが。
夏の盛りを過ぎ、秋の気配が少しだけ感じられる頃に突然のプレゼントのように咲いたリコリスの花は、やがて秋の虫たちがきれいな鈴の音を奏で始める前に、それがまるで夢だったかのようにすっかりと姿を消してしまうのです。
撮影DATE
Nikon Z 6
Nikkor Z MC 105mm f / 2.8 VR S
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