五月に入ると庄内地方の田んぼでは田おこしが始まり、いよいよ水が入ります。
水が土に十分なじんだら代掻きを行い、その後一斉に田植えが始まります。
水が入り、代掻きをし、トロトロになった土が沈殿した田んぼは水鏡のようになります。
そこに鳥海山が映し出される風景を「逆さ鳥海」とよんでいます。
代掻きをした後、稲の苗を植え付ける前までのほんの一時、風が止んだときにだけ見られる逆さ鳥海。
それはまるで山の神が山から降りてきて、田んぼに入る儀式のような風景。
今でも庄内の農家は、山の神が田んぼに降りてきて田の神となり、稲を見守ってくれると信じているのです。
どんなに機械化されても、稲作技術が進んでも、自然に感謝する気持ちがないところには美味しいお米は育ちません。
今回と次回の2回に分けて、庄内平野の田んぼと鳥海山の風景をエントリー致します。
まずは、「逆さ鳥海」編。
※是非、クリックして大きな画像でご覧下さい。
次回へ、続きます。
撮影場所
山形県酒田市
山形県遊佐町
撮影DATE
Nikon Z 6
NIKKOR Z 14-30mm f / 4 S
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